大阪の幼児教室、幼児教育と小学校受験のパスカルキッズです。大阪教育大学附属天王寺小学校、大阪教育大学附属池田小学校、大阪教育大学附属平野小学校、追手門学院小学校、城星学園小学校、同志社小学校、立命館小学校、関西学院初等部、関西大学初等部、洛南高等学校附属小学校等各小学校受験対策から幼児能力開発についてご提供しております。

指導方針

パスカルキッズの指導方針

1.はじめに

幼児期に必要なことは知識の詰め込みでしょうか? 幼児期から知識や技術を無理に詰め込まれた子供達の中には、イライラし反抗的になる、奇声をあげる、無気力になるなど、子供らしさを喪失した症状が出ることもあり、また、小学校中学年ごろから伸び悩んでしまうといったケースも見られることがあります。

モンテッソーリ教育を提案したマリア・モンテッソーリは子供達が夢中で自発的に繰り返す遊びを「神の仕事」と呼び、この遊びを心ゆくまで反復させることが、子供達の精神と肉体を統合し、その子に知性と落ち着きを与えるとその著書で語っています。インプットを繰り返す指導では、子供達はそれをただ受動的に受け入れるだけで、従来持っている自発性や好奇心、創造性を発揮することができません。冒頭のような子供達の症状は、伸びようとする本能からの反発の表れなのです。

モンテッソーリ教育とは

3歳から7歳までの子供達の脳では「間引き現象」(アポトーシス)が起き、不要な神経細胞が死に、脳回路のベースが完成していきます。この時期に適切な刺激を与えることで、学力の基礎となる「理解力」「記憶力」「表現力」は飛躍的に伸びます。

また、それらの能力を伸ばす過程の中で、子供達は新しいことを知る喜び「好奇心」や、自ら進んで学ぶ姿勢「自主性」、自分で考え行動する「決断力」、そして自分を信じる力「自信」を身に付けていくのです。

私達はパスカルキッズの学習を通じて幼児期の子供達に、将来にわたる大きな自信を身に付けてあげたいと考えています。幼児期に身に付けた自信こそが、子供達の人生を変える大きな原動力となると確信しています。

2.パスカルキッズで身につく「記憶力」と「理解力」について

ここからは、東京大学・大学院薬学系研究科教授の池谷裕二先生の著書から引用しながら説明していきます。

記憶には自分の過去の経験が絡んだ記憶「経験記憶」(思い出などの記憶)と何らかのきっかけがないとうまく思いだせない知識や情報のような記憶「知識記憶」(学校のテストで覚えなければならないもののほとんどはこの知識記憶)、物事の手順ややり方などの記憶「方法記憶」(自転車の乗り方、服の着方などの記憶)があります。

これら3つの記憶の構造を図示すると右図のようになります。下の層ほど原始的で、生命の維持にとってより重要な意味を持っていて、上の階層に行くほど高度に発達した豊かな内容を持った記憶になります。これは、人の成長の過程にも応用することができ、子供から大人になるにつれて、もっとも早く発達するのが原始的な方法記憶です。続いて中学生頃まで発達するのが知識記憶で、中学生以降は知識記憶よりも経験記憶が優位になります。

これら3つの記憶を考えた時に、人の名前や地名などの知識記憶に比べて、過去の思い出などの経験記憶は思い出しやすく、自転車の乗り方や服の着方、鉛筆の持ち方、などの方法記憶に関しては、それらを行う時に思い出しているという自覚すらないのではないでしょうか。

これは、方法記憶が「生きる」ことに根深く関与している記憶だからです。現代社会を生きる私達は普段の生活の中で、生死に関わる問題に直面することはあまりありませんが、自然の中で生きる動物にとっては、獲物の捕え方や自分がいる場所の把握の仕方などの方法記憶は、生きるために必要不可欠な記憶だと言えます。

知識記憶や経験記憶を「頭」でする記憶と考えるならば、方法記憶は、実践の中で「体」でする記憶ともいえ、無意識に習得し、無意識に発揮する、しかも忘れにくい強力な記憶だと言えます。

そして、世にいう天才が使っている記憶こそが、この「方法記憶」なのです。学習で大切なことは知識を詰め込むことではありません。知識をいかに活用するか。または、汎用性の高い原理原則を理解し、そこから新たな知識を導き出せるか重要なのです。

例えば、「6×7」のかけ算を例に考えますと、九九を暗記している子供達は「ろくしちしじゅうに」という知識記憶によって簡単に答えを導いてくると思います。しかし、九九を暗記していなくとも、6×7は下図のように6が7個あることで、3が7個を2倍した数です。3が7個とは、見方を変えると7が3個なので、7+7+7=21。21が2つで42と求めることができます。

このように、かけ算の原理を理解し(これも、なぜそうなるのかの成り立ち方を暗記するので方法記憶)たし算の「方法記憶」(たし算のやり方)を使うことによって、様々なかけ算が解けるようになります。九九を81個覚える必要はないのです。

つまり少ない記憶量で大きな効果を出すことができるのです。

ここに方法記憶が「魔法の記憶」、「天才の記憶」といわれる秘密が隠されています。

今、A(この場合たし算)という物事を覚えたと仮定します。この時同時にAという知識の「理解の仕方」も無意識に保存されます。次に新たにB(かけ算)という知識を覚えようとしたときには、先のA(たし算)の方法記憶が無意識のうちにB(かけ算)の理解を補助して、より簡単にB(かけ算)を習得することができます。

このような効果を「学習の転移」と呼ぶのですが、理解力が方法記憶による「学習の転移」によって高められることがお分かりだと思います。

しかし、脳で起こる現象はこれだけではありません。

実は、後から覚えたB(かけ算)方法記憶が、すでに習得したA(たし算)の記憶をさらに深めてくれるのです。つまりA(たし算)とB(かけ算)の二つの物事を覚えると、「A」(たし算)「B」(かけ算)「A(たし算)から見たB(かけ算)」「B(かけ算)から見たA(たし算)」というように「物事」と「物事の連合」という全部で4つの効果が生まれるのです。脳に保存された内容がわずか二つでも、連合の効果で四つの情報が生まれているのです。二の二乗です。

このように、方法記憶を使った学習の記憶の効果は、「二乗の効果」があります。これを式に表すと下記のようになります。

つまり、方法記憶によって理解力だけでなく記憶の効果も、等比数級的に伸びるのです。

大切なことは単に公式や安易なテクニックを記憶するのではなく、その公式や方法の「背景の理論」を理解することや、知識をいかに活用するかという「応用方法」を記憶することなのです。

パスカルキッズの指導では、言葉の説明では困難な数の概念を、教具を用いることで図として捉えさせ、その教具を操作またはイメージすることで理解を深め、試行錯誤をしながら方法記憶が形成されるよう作られています。また毎回、授業で取り組むパズルや能力開発問題も、様々な方法記憶を身に付けるトレーニングなのです。

また、パスカルキッズのカリキュラムは、「学習の転移」を引き起こしやすいように、またレベルを上げながらも復習効果が得られるよう螺旋状に配することで、その学習効果を最大化し、理解力と記憶力を高めるよう作られています。

3.パスカルキッズで身につく「表現力」について

学習の基本プロセスは「理解し」「記憶し」「表現する」ことにあると私達は考えています。しかし、いくら理解し記憶していても、それを表現できなければ、周囲は何も理解することはできません。表現力がなければ社会性を形成することはできないのです。

私達の指導の中で、母の日の手紙や、家族に年賀状、もしも作文(もしもあなたがサンタクロースなら誰に何をプレゼントしますか。また、どうしてですか。など)を書く授業があります。たどたどしい字で書かれたその文章がどれほど家族を喜ばせるか。

表現で大切なことは、その表現が周りに影響を与え、それが自分に返ってくることです。そして幼少期の彼らにとってその「周り」が、ご両親や、私達講師であることが多く、彼らの表現に対してどう応えるかで、彼らの表現への積極性が変わっていきます。

パスカルキッズの教室では、語彙や短文復唱、お話の読み聞かせなど様々な表現学習を行うことはもちろんですが、子供達が発する発言にしっかり耳を傾け、彼らを子供扱いするのではなく、一人の人として尊厳を持って接するよう心がけています。私達はそれが子供達の知性に働きかける最良の方法だと考えています。

また、小学校入試では口頭試問や行動観察のようなテストが実施されますが、この背景には、「解き方まで訓練されてきた子供達のペーパーテストの結果など信用できない。だからこそ、行動観察を通してペーパーでは測れない将来の学習活動に対する心身的な充実を見たい」という学校側の思いがあります。

訓練されてできた子供達の行動を試験官の先生は簡単に見破ってしまいます。

やはり、様々な経験の中で、子供なりに関係の取り方を学んでいく機会を増やしてあげることが先決であり、その経験に裏付けられた行動は、決して「受験用」ではありません。将来にわたり、子供の行動の基礎として生かされていくはずです。

教室では、面接の練習やイベントなどを通じた社会性の育成を行いますが、やはりこのような力は園や家庭で培われるものだと考えております。授業後の学習の様子の報告の際には、できるだけそのようなアドバイスもさせていただきます。

4.パスカルキッズで身につく「主体的態度」について

前章で方法記憶による学習によって、人間の学力は等比数級的に伸びるという話をしました。そして、学力の土台である「理解力」「記憶力」「表現力」を幼児期に身に付けることによって、今後生涯にわたって続いていく学習効果を継続的に高められる。人間には元来、誰にでもそのような素晴らしい力が備わっています。しかし、それを発揮し続けるためには、たゆまぬ「努力を継続すること」が必要です。

では、なぜ人は「努力を継続」できるのでしょうか。そのエネルギーの源は私達の心の底にある強い好奇心と、「自分ならできる」という自己肯定感なのではないでしょうか。

幼少期の子供達は特に7歳を超える前後から自己報酬神経群と呼ばれる脳の部位が発達してきます。そして、それに伴い「自分で決めたことを自分の力で成し遂げたい」と考えるようになります。これが子供達の自立心や自信そして自己肯定感の源となります。

パスカルキッズで毎回行う読書(年長より)は自分で決めた本を最後まで読みきることで、子供達に強い達成感と知的好奇心を芽生えさせます。子供達は本が嫌いなのではなく、本を読む環境がないだけなのです。1冊の本を読めたという達成感と知的芽生えが、子供達に次の本を取らせ、それが連鎖します。また、これが生涯続く学習の基本姿勢になることはいうまでもありません。

彼らが本から得た知識が、これからの様々な学習や経験と繋がった時、彼らの知的好奇心は更に広がりを持つことになります。

また、パスカルキッズの指導の基本姿勢として「教えずに、気付かせる」があります。ロシアの心理学者ヴィゴツキーは「教師や他の子供との共同のなかでは子供がより高い発達水準の問題が解ける」ことに着目しこれを発達の最近接領域と呼び、また彼は「子供時代の教授では、学習は、発達を先回りし、自分の後に発達をしたがえる教授、学習のみ正しい」という結論を出しています。

私達の指導もまた、子供達に少し高いレベルの問題を与え、講師は子供達の思考の中に入り教え込まずに待ち、子供達の思考の中の試行錯誤が滞ったところで、少しずつ促しを与えていきます。このようにして、子供達は自分の中の方法記憶を駆使しその問題の解答を考えていきます。子供達は、適切な講師の促しがあれば、非常に粘り強いのです。そしてその結果、自分の力で解答にたどり着いたとき、子供達は本当の意味での学習の楽しさや、「自分はできる」という強い自信を身に付けます。

パスカルキッズの指導は、子供達を主体とし、あくまでも私達講師は彼らを見守る立場で指導します。この「見守る」という子供達と講師の距離感は、子供達に安心感と落ち着きを与え、子供達が自発的に主体性をもって学ぶきっかけを与えるのです。